インタビュー動画を魅力的に見せる撮影テクニック|プロが実践する完全ガイド
企業のPR動画や採用動画、商品プロモーションでは必ずといってよいほど「インタビュー撮影」が行われます。しかし実際には、構図・光・音声のどれかが不足してしまい、「伝えたい内容は良いのに印象が弱い」というケースが多く見られます。
本記事では、テレビ番組制作や企業広告で多数のインタビュー撮影を手がけてきたアンドオンが、初心者でも“今日から使える”インタビュー撮影の基本とプロの実践ポイントを整理して解説します。
インタビュー動画とは何か
インタビュー動画は、話し手(社員・代表・専門家など)の“言葉”と“表情”を通して企業の信頼性を伝える重要な映像コンテンツです。特に以下のような用途でよく活用されます。
- 企業PR(代表メッセージ)
- 採用動画(社員インタビュー)
- 商品紹介(開発担当者の声)
- サービス紹介(責任者の説明)
- TV番組・Webコンテンツの企画VTR
インタビューは、伝えたいメッセージをもっとも“人間的”に届けることができるため、動画全体の質を大きく左右します。
魅力的なインタビューの3大要素
アンドオンが1000件以上の現場で蓄積した経験から、印象を決める要素は次の3つです。
- 光(ライティング):明るさ・肌の見え方
- 構図(カメラ):画角・距離・角度
- 音声(マイク):声の明瞭さ・環境音
この3つが整うと、表情・質感・信頼性が一気に向上します。
1. 光(ライティング)|印象を最も左右する要素
● 良いインタビューは「顔の明るさ」で決まる
人は顔が暗いと不安・違和感を感じます。逆に、顔に柔らかい光が当たっているだけで印象が一気に変わります。プロの現場で必ず行うのはこの2つです。
- 正面やや上から柔らかい光を当てる
- 背景に“差光”を入れて立体感を出す
● 逆光の窓を背にしない
背景が明るく、顔が暗い「シルエット状態」は最も避けるべきパターンです。
● アンドオンの撮影方法
テレビ収録でも使う「2点照明」を基本とし、肌の質感がきれいに見える色温度(約5000K)で調整します。この方法は企業インタビューとの相性が非常に良いです。
2. 構図(カメラ)|企業の“世界観”が伝わる
● 最適なカメラ距離
- 胸元〜頭が入るミディアムショット:もっとも話しやすい・伝わりやすい
- 寄りすぎたアップ:緊張が強く出るため非推奨
● 撮影角度は“少し斜め”が基本
正面すぎると“証明写真”のような印象になります。プロは5〜15度ほど斜めにカメラを振り、自然な空気をつくります。
● 背景選びで企業らしさが決まる
背景は「会社の雰囲気が伝わる場所」を選ぶことが重要です。
- ロゴの入った壁
- 社内のデスクエリア
- 作業現場の一部
背景が散らかっている場合は、一度片付けてから撮影を始めるのが鉄則です。
3. 音声(マイク)|動画の“見やすさ”を決定づける
● なぜ音声が重要か
視聴者は“聞き取りにくい動画”を途中で離脱する傾向があります。音声がクリアかどうかが動画の評価に直結します。
● 基本はピンマイク一択
胸元に付けるラベリアマイク(ピンマイク)は音の明瞭度が高く、撮影現場でも最も信頼できる方法です。
● ノイズへの対策
- 空調音をオフにする
- 工場・厨房などは“静かな部屋”でインタビュー
- 反響する部屋は避ける
インタビューで人が“良く見える”ための話し方指導
● 初心者に事前練習は不要
インタビューは練習よりも“その場の誘導”が重要です。プロは以下のように言葉を引き出します。
- 短い質問を投げて話しやすくする
- 言い換えをサポートする
- 話が長くなりそうなときは方向を調整
● 代表インタビューで効果が高い誘導例
- 「この事業を始めた背景を教えてください」
- 「お客様にどんな価値を届けたいですか?」
- 「他社との違いはどこにありますか?」
よくある失敗と対策
● 背景に余計な物が写っている
→ 撮影前に“半径3メートルの整理”を行う。
● インタビュー相手が緊張で固い
→ カメラを回す前に世間話で緊張を和らげる。
● マイクの位置が悪くて音がこもる
→ 襟元の布の擦れを避けて設置する。
アンドオンが行っているプロ撮影の流れ(実例)
テレビ番組・企業VP・クラフトビール関連映像で実際に行っている手順です。
- ① 部屋の光量チェック → ライト位置決定
- ② カメラアングル決定(5〜15度の振り)
- ③ 背景の整理・小物配置
- ④ ピンマイク装着 → 音声チェック
- ⑤ 話しやすくするため雑談 → 本番収録
この5ステップで、初心者でも自然なインタビューが撮れます。
まとめ
インタビュー動画の質は、光・構図・音声の3つで大きく変わります。さらに、話し手が緊張しない進行ができれば企業の“魅力”がそのまま伝わる動画になります。
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アンドオンでは、PR動画・採用動画・テレビ番組VTR・クラフトビール関連映像など、あらゆるインタビュー撮影をプロの品質で対応しています。初めての撮影でも、現場進行から話し方の誘導まで安心してお任せいただけます。
