動画制作の見積もりが変わる“本当の理由”を解説します

「同じようなPR動画のはずなのに、制作会社ごとに見積もり金額がバラバラでよく分からない」
「まずはざっくり見積もりを、とお願いしたら、あとから金額がどんどん増えていった」
このようなお悩みを、中小企業のご担当者様からよく伺います。

本コラムでは、動画制作の見積もりがなぜ変わるのか、その“本当の理由”を整理しながら、
発注側がどこまで決めておくと、見積もりが安定しやすいのか を解説します。


1. 見積もりは「時間」「リスク」「成果」の3つで決まる

動画制作の見積もりは、突き詰めると次の3つの要素で構成されています。

  • 時間:企画・打ち合わせ・撮影・編集などにかかる総作業時間
  • リスク:撮り直し、スケジュール変更、トラブル対応などの余裕工数
  • 成果:求められるクオリティや表現の難易度(テレビCMレベルか、社内用か など)

この3つがどこまで求められているかで、必要な体制(スタッフ数・撮影日数・機材・編集ボリューム)が変わり、結果として見積もり金額も変動します。


2. 見積もりが大きく変わる主な7つのポイント

「同じPR動画」と言っても、次のポイントが変わるだけで金額は大きく動きます。

① 企画・構成にどこまで踏み込むか

  • 支給されたラフ台本を整えるだけなのか
  • ゼロからヒアリングを行い、コンセプト設計・構成案・台本まで制作するのか

企画段階から伴走するほど、打ち合わせ回数と構成作業が増えます。

② 撮影日数とスタッフの人数

  • カメラ1台・スタッフ2名で半日撮影
  • カメラ2台・照明・音声・ヘアメイクなど、4〜5名体制で2日撮影

撮影は、「日数 × 人数」 でコストが大きく変わる部分です。

③ ロケ地の数と移動の有無

  • 自社オフィス1カ所のみで撮影
  • 本社・工場・店舗など複数拠点を移動しながら撮影

移動時間・交通費・許可申請などが増えるほど、見積もりも上がります。

④ 出演者・ナレーションの有無

  • 自社社員のみ出演
  • プロのナレーターやタレント、モデルを起用

外部キャストを起用する場合は、出演料・事務所との契約などが別途必要になります。

⑤ 編集のボリュームとバリエーション数

  • 1本のみ仕上げるのか
  • 縦型・横型・尺違い(15秒/30秒/60秒など)・インスタ動画・YouTube動画などを複数本作るのか

編集そのものの時間+書き出し・確認・修正対応の回数に大きく影響します。

⑥ アニメーション・テロップ・CGの量

  • シンプルなテロップ中心の編集
  • モーショングラフィックスや3D表現を多用したリッチな演出

凝ったアニメーションやオリジナルイラストが増えるほど、専門スタッフの工数が増えます。

⑦ 権利関係・使用期間・媒体

  • 自社サイト・SNSのみでの使用
  • テレビCM・交通広告・大型ビジョンなどで使用

テレビや大規模メディアで使用する場合は、音源や素材の権利処理、放映期間に応じた許諾が必要になり、ここでも費用が変わります。


3. よくある誤解:「カメラが良いから高い」のではない

見積もりが高く感じられるとき、
「高い機材を使っているから値段が上がっているのでは?」とイメージされることがあります。

実際には、機材そのものよりも「人」と「時間」と「段取り」にコストがかかっています。
同じカメラを使っていても、以下の違いで金額は変わります。

  • 現場を円滑に回すためのディレクターがいるかどうか
  • 撮影前に十分な打ち合わせと下見を行っているか
  • 編集段階で、テロップ・BGM・整音・色補正まできちんと行うか

つまり、「なんとなく機材が高そうだから高い」ではなく、
完成映像の質を安定させるための仕組みや段取りにコストがかかっていると考えると理解しやすくなります。


4. 見積もりを安定させるために、発注側が決めておきたい5項目

動画制作の見積もりを依頼する前に、次の5つを社内で整理しておくと、
各社の見積もり条件を揃えやすくなり、比較もしやすくなります。

① 動画の目的とゴール

  • 目的:採用・PR・販促・展示会・社内共有 など
  • ゴール:応募数アップ/問い合わせ増加/ブランド認知向上 など

② 想定する尺と本数

  • 例:60秒のメイン動画1本+30秒カット2本 など

③ 使用する媒体と期間

  • 自社サイト・YouTube・SNS・展示会ブース・店頭モニター など
  • どのくらいの期間使う想定か(1年/3年 など)

④ 撮影規模のイメージ

  • 撮影場所の数(本社のみ/工場と店舗も含む など)
  • 出演者の人数(代表インタビューのみ/社員数名のコメントも必要 など)

⑤ 大まかなご予算レンジ

  • 例:10万円以内、30〜50万円、50〜80万円、100万円前後 など

ここまで整理したうえで見積もりを依頼すると、
各社がほぼ同条件で見積もりを作成できるため、「なぜここまで差が出るのか」が見えやすくなります。


5. アンドオンの見積もりの考え方(事例ベース)

有限会社アンドオンでは、中小企業のPR・採用・商品紹介映像を制作してきました。
見積もりの段階では、次のような進め方を基本としています。

  • 事前ヒアリングシート:目的・ターゲット・使用媒体などを事前に共有
  • ミニマム案と推奨案:「最低限ここまでは必要」という案と「効果を最大化する案」を2パターン提示
  • 撮影・編集の工数を可視化:撮影日数、スタッフ構成、編集工程をできる限り分かりやすく説明

こうしたプロセスを踏むことで、
「なぜその金額になるのか」を納得いただいたうえで制作をスタートすることを大切にしています。


6. まとめ:見積もりの差には必ず理由がある

  • 動画制作の見積もりは「時間」「リスク」「成果」の3要素で決まる
  • 企画・撮影規模・編集ボリューム・権利関係など、条件が違えば金額も変わる
  • 発注側で「目的・尺・媒体・規模・予算」を整理しておくと、見積もり比較がしやすくなる

見積もりの金額差だけを見て判断すると、
「本来必要だった工程」が削られてしまい、結果として伝わりにくい動画になってしまうこともあります。

これからPR動画や採用動画をご検討されている企業様は、
ぜひ一度、「どこまでの工程を、どのレベルのクオリティで求めているのか」 を整理したうえで、制作会社にご相談いただくことをおすすめします。

アンドオンでは、中小企業向けのPR動画制作について、
オンラインでの初回相談を無料で承っております。
「まずは概算だけ知りたい」「他社の見積もりの妥当性を知りたい」といったご相談も可能です。

▶ PR動画・採用動画のご相談はこちらから