ミッキー・ローク主演、ダーレン・アロノフスキー監督の映画「レスラー」を観ました。

【あらすーじ】
30年近く前に人気を誇っていたレスラーのランディ。しかしかつての人気もなくなった現在は、
老体に鞭をうちまくり、スーパーでのアルバイトで生計を立てながらレスラーを続けていた。
ある日、かつて名勝負を繰り広げた対戦相手、ジ・アヤトラーとの20年ぶりの興行試合が決定。
再び日の目を浴びるチャンス、と張り切るランディだったが、無茶なトレーニングや薬物の服用により心臓発作で倒れてしまう。
引退を決意し、疎遠になっていた一人娘ステファニーと関係を修復し、新たな人生を歩もうとするが・・・・・。

といった内容。
試合の前に対戦相手と試合内容の筋書きを相談しあったり、カッターを仕込んで試合中にわざと己の額を傷つけて流血させたり、
肉体改造による苦痛緩和のための薬物を大量に購入するなど、プロレス界の暗く悲哀に満ちた姿が描かれています。

当初、制作会社はニコラス・ケイジを主演にするつもりだったらしいですが、監督は
「この役はミッキーロークじゃないと撮らないもんね!!!」と主張し譲らず、結果、映画は大ヒットしました。
私自身は、ミッキーロークが最も人気があった時を知らないのですが、話を聞くと、
ミッキーロークが出る映画出る映画、全て大ヒットしていた時代があったそうで。
けれど監督やスタッフとの確執などトラブルが多く、プロボクサーに転向してから人気は下降の一途。
かつての栄光は見る影も無い「あの人は今?!」ドストライクな俳優になってしまったそうです。
そのミッキーロークが、かつて人気のあった落ちぶれレスラーを演じる。
日本でいえば、小〇哲也が、全く売れずに必死に全国どさまわるバンド映画の主人公を演じるようなもの・・・?!
ちょっと違うか。
しかし「レスラー」、さすが役に説得力あってよかった!!
どんなに落ちぶれても、己限界がわかっても、それでも無様にしがみついてでもやる、、「でも、やるんだよ!」の精神。
(※「でも、やるんだよ!」という言葉については、安易に使うとその解釈をめぐって面倒くせえこと言ってくる人がたまにいるので気をつけねばならないところではありますが・・・・・)

敗北の美学、泥水の美学、惨めさの美学。
常に勝ち続けてる人だけが美しいわけじゃないということに気づけた人は強いし、
そういう人のほうが何倍も面白いと思います。
Written by Zawa
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